醤油が流れる様子は訪れた方々の興味を引いたようでした。
みなさんとも「あっ!醤油ができてる!」と驚いた様子で見て行かれました。
また漂う醤油の香りがいいと話す方もいらっしゃいました。
新年あけましておめでとうございます!
本年も道志村地域おこし協力隊をよろしくお願い致します。
私たち協力隊は今年3月,5月,7月にそれぞれ3年間の任期満了を迎えます。
早いものでもう3年。年が明けてまた時間の早さを感じています。
さて、新年最初は毎年恒例の【醤油しぼり】をおこないます!!
当日は道の駅どうしにて山梨の郷土料理のほうとうが振る舞われ、寒い冬でも楽しめるイベントとなっています!
28日に中嶌くんがしょうゆ絞りのワークショップを行った「山梨ぐんない野菜まつり」に行きました。
道志村からは「豆腐屋ほたる」の運営もしている道志食と農の環も参加していました。
私もしょうゆ絞りに参加、瓶づめしたものを持ち帰り火を入れて夕食時に早速使ったのですが、独自の風味がしました。
左の写真は参加者が手に持った麻袋にお湯でといたもろみを入れる中嶌くんです。
(千々輪)
イベントの様子↓↓
9月13日(日)に都留市の高尾町通りにて『じょいつる市場』というイベントが開催されました!
都留市のマルシェイベントとしての初の試みだそうです。
そこに道志村から[醤油しぼりの実演]にいってきました!!
今回は都留市を中心に活動する「NPO法人 都留環境フォーラム」さんとのコラボで出店!
自家栽培、無農薬無肥料の米や大豆からつくった玄米麺、味噌などを販売していました。
詳しくはこちらへ!
都留環境フォーラムさんのブログにも当日の様子が掲載されています。
手前味噌づくりをおこないました!
「買える」が当たり前の時代、味噌を自分の手でつくっている人は少ないかと思います。
ここ道志村では昔はどのお宅でも味噌を自給していましたが、今では多くの人が味噌を買っていると聞きます。
1/4、道の駅どうしにて[醤油搾りの実演会]を開催しました!
道の駅どうし発足以来、恒例のイベントであった醤油搾り。
しかし、村内最後の醤油搾り職人が3年前に亡くなって以来、イベントの存続が危ぶまれていました。
醤油搾りは単なるイベントというわけではなく、かつて村内のほとんどの家庭がおこなっていたという文化、原風景といえる行事なのです。
お年寄りは皆、醤油搾りの思い出を語ってくれます。
道志村での味噌づくりの様子を紹介していただきました!!
掲載していただいたのは『JAPAN MISO PRESS』という「味噌の素晴らしさを伝える情報誌」です!
きっかけは今年9月。
横浜市水道局さんからの紹介で『Miso Girl』さんとのご縁ができたことからです。
ご無沙汰のなかじまです!
先月末、ひょんなきっかけから日本一周、田舎を巡る旅をされている菊地さんという方とお会いしました!
なんでも、道志村が「日本で最も美しい村連合」に加盟していることから興味を持っていただいたそうです!
「日本で最も美しい村連合」とは「失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観・文化を守りつつ、最も美しい村としての自立を目指す運動」(一部引用)とあり、山梨県内では道志村と早川町のみが加盟しています。
さて、田舎を旅しているという菊地さん。
【coinaca】というサイトで全国の旅の様子を発信しています!
様々な切り口でたくさんの地域が紹介されており、旅に行きたくなるようです(^^)
数々の地域を回るなかで、ここ道志村でお会いできたこともきっと何かのご縁。
道志村のあちこちを見ていただきました!
4回に渡った醤油仕込みのご紹介もついに最終回を迎えました!
手づくりの醤油(もろみ)の完成の様子です!
穴蔵から出す直前の麹たちです。
3日前はただの煮豆だった大豆が見事に真っ黄色になりました!
醤油仕込みも後半戦!
これまで順調に麹ができてきました!
3日目の朝の様子はこちら!
「よく麹が寝えってる(麹菌が殖えている)わ〜」とお墨付きをいただきました!
大豆は全体が黄色くなり、かなり発熱が進んできました!
ここで2度目の手入れをします。
麹蓋にくっついた麹、塊になった大豆をよくほぐしていきます。
麹蓋の枚数があるため、穴蔵のなかで汗ばみながらの作業です。
(カメラも曇ります・・・)
穴蔵への麹の投入から1晩明け、2日目の朝を迎えました!
麹の様子は・・・いかに!?!?
うっすらと大豆が白く粉の吹いたようになっています!!!
麹菌が増殖をはじめた証拠です!
一安心です(*´ー`*)
前回の麦炒りから1週間。
いよいよ醤油の麹(もろみの素)をつくる作業に入りました!!
作業の流れをご紹介します!
まずは朝から大豆を洗う作業です!
大豆は道志産100%の大豆です。
用意した大豆30kgのうち、半量は昨年私が栽培したものです。
自分つくった大豆が入っているから、醤油への愛着も強くなります。
以前に山梨日日新聞でしょうゆ搾り器を復刻したことを取り上げていただきました!
すると、新聞の効果は大きいもので、ある日山梨県中央市にお住まいの方から「うちにしょうゆのもろみがあるから搾ってもらえないか」とのお問い合わせをいただきました!
またこの機会に合わせて、道志村のお隣である上野原市からもお客さんがみえました!
こちらの方はいずれご自分でしょうゆづくりをしたいとお考えで、これまた新聞に載った記事を見てお問い合わせいただきました。
しょうゆ、しょうゆと言い続けて約1年・・・
しょうゆをキーワードに道志村の外までつながりができたことをとても嬉しく思いました!
今回はしょうゆ搾り器を改良してからの初めての搾り作業となりました。
こんな感じで手を加えました↓↓
ひょんなことから「柿渋」を入手しました!
でも何に使えるの?どう使えるの?そう思ってGoogleさんに聞いてみました!
するとこんなことがわかりました↓↓
「柿渋は江戸時代以前から、防水・防腐・防虫塗料や染料、漢方薬として使われてきた」
「醤油や日本酒を搾る際の布袋には柿渋が塗られていた」
「近年では化学物質を出さない自然塗料として家屋の塗装にも使われている」
なんて柿渋はすばらしいのでしょう!!
道志村の醤油づくりに関心を持っている私にとって柿渋は一気にとても魅力的なものとなりました!
そこで思いついたのが、昨年復刻させた「醤油搾り器」に柿渋塗装をすること。
柿渋だけに木製の搾り機がシブい色合いになり、防水・防腐効果が発揮されるはずです(笑)
醤油搾り器の復刻については《こちら》をご覧ください!
早速柿渋を塗ってみました!
一度塗りから二度塗りにとりかかるところです。
久方ぶりにブログに登場しました、なかじまです!
2月ももう終わりにさしかかっています。
思い返すと、2月の上旬から雪!雪!雪!でした(;_;)
家に帰っても協力隊としても雪をかく日々から今を迎えています。
村内外の多くの方のお力があって、ここ道志村も雪の大混乱から落ち着きを取り戻してきました。ご心配、ご協力いただいた方々、ありがとうございます!
さて、今回はまだたくさんの雪が残るなか、味噌づくりをおこないました!
以前には、道志村の昔ながらの穴蔵をつかった味噌づくりをご紹介しました。
今回は、私がつくるのではなく、甲府市にある山梨県立大学のみなさんをはじめ、7名の方に味噌づくりを体験していただきました!
きっかけはこちら↓↓↓
道志村文化遺産活用地域活性化事業「道志村市民メディアプロジェクト」です!
このプロジェクトは、道志村の暮らしや農林漁業にまつわる技術、民族文化・風習・習わし・祭りといった「里山文化」を収集・保存・発信し継承していくことを目的としています。
特産品や伝統芸能の紹介はもちろんのこと、私の活動のひとつである醤油搾り文化や道志村のこどものあそび、家庭の食、言い伝えまでも発信していこうとプロジェクトが進行中です!
※文化庁「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」の支援により行われています。
あるご縁から、このプロジェクトに関わる山梨県立大学の方々や映像演出、ディレクターの方々とお近づきになり、道志村の味噌づくりを動画で発信しようと話が進んでいきました!
しかし!!!
本来なら道志村にある穴蔵で麹づくりや味噌づくりをやりたかったのですが、残雪のために断念・・・
屋内で体験的に味噌づくりを行うことにしました。
せっかくの機会だったのに・・・雪がうらめしいです(>_<)
3日に渡る麹づくり〜味噌の仕込みも最終日を迎えました!
味噌生地の完成まで一気にご紹介します!
この日は、前日水に浸した大豆を煮るところからはじまります。
約19時間吸水した大豆はご覧のとおり、パンパンに膨らんでいます。
吸水前と比べて1.5倍ほどになっています!
しっかり吸水させないと大豆を煮る際にムラができるそう。
大豆ってすごく水を吸うんだなぁと思いました。
4時間弱大豆を煮ていきます。
立ち上る湯気はほのかに大豆の甘い香りがします。
味噌づくりの2日目を迎えました。
夜中のうちに1回豆炭を追加で焼べたそうで、朝には燻っていました。
この日は前日容器に入れたお米を「もろぶた(麹蓋)」に移していきます。
下の写真がもろぶたです。
木製の大きなお盆のようなものです。
このもろぶたは、こんにゃくづくりに使用されていたものを再利用しているとのことでした。
味噌づくりは昔から寒仕込みが良いとされています。
それは寒さのために雑菌が少なく、夏に向かって気温の上昇とともに徐々に発酵が進むことで味に深みが出るためです。
ここ道志村でも味噌づくりの季節を迎えました。
道志村の味噌づくりの特徴は、「穴蔵」でつくった麹を使うことです。
穴蔵とは土に横穴を掘ったもので、麹づくりや野菜などの貯蔵に使われます。
そもそも麹づくりには温度管理が大切です。
生き物である麹が活動しやすい温度を保ってあげます。
そこで昔の人は土穴の保温性に目を付け、麹づくりに活かしたのだと思います。
今や機械で温度管理をして麹づくりをおこなうのが一般的ですが、道志村は穴蔵をつかった麹づくりがおこなわれています。
長年穴蔵をつかった味噌づくりをされている方に密着して、3日間に渡る麹づくり〜味噌の仕込みまでの様子を学んできました!
1日目はお米を蒸かすところからはじまります。
この日に用意されたいたのは40kgのお米。
前日に研いで一晩吸水させてありました。
薪を焼べて数回に分けて蒸かします。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
今年も道志村地域おこし協力隊をよろしくお願いいたします!
今年初めての協力隊の活動は《しょうゆ搾りの実演》でした。
1月5日に道の駅どうしにておこないました!
昨年製作した[しょうゆ搾り器]の初の出番となりました!
当日の様子をご紹介します。
この日は朝からしょうゆ搾りの準備です。
搾り器をセッティングし、しょうゆの素であるもろみに火入れをして・・・
桶4つ分のもろみを搾ります。
もろみは約3年ものだそうで、村内の方から提供されました。
醤油や味噌には[麹(糀)菌]が欠かせません!
カビの仲間である麹は食品を発酵させることで旨味を生み出します。
その麹を見つけました!
この種麹はしょうゆ専用だそうで、道志村のしょうゆはこの麹菌でつくられていたと聞きます。
板状になっている米麹などは見たことがありますが、種麹は初めて見ました!
ご縁あって、2013,11/29付けの山梨日日新聞に掲載していただきました!
「しょうゆ搾り器」はなかなかなじみのないものだと思いますが、家庭用のしょうゆ搾りには欠かせない器具です。
シンプルな構造ながら、様々な工夫がつまった搾り器となっています!
なかじま
前回までのあらすじ
道志村の協力隊のなかじまは「麻績村のしょうゆづくり」を見聞きしたいと思い、いざ長野県麻績村へ!
そこでは、来春しょうゆに仕込まれる大豆の脱穀作業とおいしいお茶の時間、そして現存するしょうゆづくりの施設が待っていた!
様々な刺激や感動のなか、しょうゆづくりへの想いはますます強くなっていった!!
というような内容となっています〜
前回ご紹介できなかった麻績村訪問2日目の様子です!
あれは10月のある日。
「長野県麻績(おみ)村の協力隊がしょうゆづくりをしている!」と聞きつけました。
道志村でしょうゆづくりをやろうとしている私にとっては興奮するような情報でした!
早速、麻績村地域おこし協力隊のホームページを拝見すると、かつて使われていたというしょうゆづくりの道具の数々が紹介されていました。
そして記事を読み進めていくと「地区の方々と来春にしょうゆを仕込む」との記述が!!!
これはぜひとも麻績村のしょうゆづくりについて聞きたい!体験したい!
そんな私の勝手なお願いを聞き入れていただき、今回の麻績村訪問が実現しました!!
【麻績村ポータルサイト おみも】
http://www.omimo.info/chiikiokoshi/cat3/post_5/ [醤油づくりを訪ねて]
http://www.omimo.info/chiikiokoshi/cat1/post_14/ [醤油プロジェクト始動!]
とっても興味深い記事です!!!
11/23,24と麻績村を訪問して見聞きし、体験したあれこれをご紹介します!
道志村から約200キロ。
長野市と松本市の中間あたりに麻績村はあります。
JR線と長野自動車道が通り、とてもアクセスしやすいところです。
山々に囲まれ、北アルプスが見守ってくれているような印象を持ちました!
1日目(23日)は麻績村の矢倉地区にて、しょうゆを仕込むために栽培された大豆の脱穀作業をするとのこと。
しょうゆづくりを知る村の方々との作業ということで、お手伝いと聞き取りをさせていただきました。
しょうゆ・味噌・酢・みりん・酒・・・。
昔、これら醸造調味料はみんな木桶でつくられてきました。
使い続けられる木桶には微生物が住みつき、醸造に深みが増してくると言います。
しかし、今はプラスチック製の桶やタンクで醸造することが多くなり、昔ながらの木桶仕込みの調味料が消えてきています。
「道志村でしょうゆを仕込むなら昔からの形でやりたい」という私の想いにご賛同いただき、この度木桶を譲っていただきました!
いただいたのはまだ新しい、日本酒が入っていた木桶です。
お祝い事などに鏡割りで使うものです。
なかじまです!
これまで何度か道志村でのしょうゆづくりについてご紹介してきました。
そもそもしょうゆは、大豆・麦・塩でもろみ(しょうゆ味噌)を仕込み、約2年発酵させ、搾ったものがよく目にするしょうゆになります。
道志村では10数年前まで村のあちこちでしょうゆがつくられていたといいます。
しょうゆにまつわるエピソードが数多く残ります。
そんなしょうゆづくりのはかかせないのが、[しょうゆ搾り器]です。
高さ1メートル、奥行き90センチほどの木製の箱で、リフトアップに使われるジャッキを利用したシンプルな構造、使用方法です。
現在道志村に残っているしょうゆ搾り器
私なかじまは、6月の記事にあるように「道志村でしょうゆづくりをしたい!」と考えています。
今回は、「なぜしょうゆづくりをしたいのか?」「道志村としょうゆの関係は?」など、私がしょうゆづくりに興味を持つまでをご紹介したいと思います!
(長くなりますのでご了承ください 笑)
■大豆栽培に挑戦!〜初めてだらけの農作業〜
私は大学に在学中、仲間の数人で「大豆栽培を通して地域の食や農を学びたい!」という想いのもと活動をはじめました。
主な活動は、大豆栽培を体験的に取り組み、味噌など幅広い大豆加工品づくりに挑戦することでした。
大豆に焦点を置いた理由は、国内の大豆自給率が6%(総需要)ととても低いこと、大学のある地域で「固有種」というような大豆がつくられていたことによります。
(大豆自給率は平成20年時の農水省の概算を参考にしました。)
当初、なにせこれまで農作業を全く知らないメンバーでしたので、いろいろと試行錯誤しました。
そんななか縁あって、地域の農家の方にご指導をいただくことができました。
それまでは「買う」が当たり前であった作物を自身で育てる。シンプルながらもとても奥深い作業です。
農作業をはじめるまでは悪いイメージばかりであった農薬ですが、農薬を散布した株は見事なほどに虫食いなく成長したことにはとても関心しました。
雑草と闘い、大豆の成長に驚き、開花に感動し、収穫の秋が待ちきれなくなり・・・
それまでの生活にはない刺激があふれていました。
振り返ってみると、2010年〜2012年の間、3回に渡って大豆栽培に取り組みました。
写真:在学時、不器用ながらも畑仕事に取り組みました!