醤油が流れる様子は訪れた方々の興味を引いたようでした。
みなさんとも「あっ!醤油ができてる!」と驚いた様子で見て行かれました。
また漂う醤油の香りがいいと話す方もいらっしゃいました。
この日しぼった醤油は一番搾り、二番搾りを合わせて100リットルを超えるものでした!
醤油しぼりのクライマックスが『火入れ』と『アワ漬け』づくりです。
しぼった生のままの醤油では酵母がまだ盛んに活動しているため、保存に不向きです。
そのため、火入れをして酵母の活動を抑えることで醤油の保存性を高めます。
火入れの際には醤油の表面にアワ(アク)が浮いてきます。そのアワでつくる醤油味の浅漬けが『アワ漬け』です。
アワ漬けは醤油しぼりをしたときにしか食べられない、醤油しぼりをしていた村の方にとっての思い出の味です。ファンが多いです!
ダイコンと白菜のアワ漬けをつくりました!
浅漬けですぐに食べてもよし、一日おいてしっかり醤油味が染みてから食べてもよし。
アワをかけるだけなのにとってもおいしくなります!
アワはしばらく出続けます。
うっかりすると吹きこぼれそうに。
このとき辺りはすっごくいい醤油の香りに包まれます!
昔は醤油の香りが辺りからしてくると、醤油をしぼっている家へアワ漬けをねだりに行ったとか。
「今日は〜の家あたりで醤油しぼってるなぁ〜」「おい!ちょっとアワ漬けを分けてくりょー(ください)」なんて会話があったそうです。
アワが出なくなってきたら醤油の完成です!
今年もいい醤油ができました!!
このイベントは毎年地域の方々の大きな協力があって成り立っています。
本当に感謝感謝です。
地域おこし協力隊として道志村へやってきて約3年。毎年こうして道志村の文化である醤油しぼりに携わることができて嬉しいです。
来年の今頃は協力隊という肩書きはありませんが、また訪れるお客さんに道志村の醤油しぼりを紹介できたらなぁと思います!
新聞に道志村の醤油しぼりを取り上げていただきました!
励みになります!ありがとうございます!
文:なかじま[道志村は雪が舞ってきました。いよいよ冬らしい冬になってきたかぁ〜]
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